伝統芸能「こより」の世界

井上やすし


はじめに
私は、今でもティッシュや和紙などを裂き、紙縒り(こより)を撚(よ)って紐を作り、紙綴じなどに使っています。
この紙縒りを使って『何か作れないものだろうか』と動かしているうちに形を見いだし、『何か楽しめる。思い出に残る』ものを生み出しました。
手持ち無沙汰のほんのつかのまの間で、生活にマッチした色々のものを作って行く楽しみがここにあります。

大人から子供まで、どなたでも十分味わいながら、私共の手の器用さを取り戻すチャンスを持とうと思います。
私共の身の回りには、好都合な材料があり、それを使って、合間に紙縒りを作っておき、思い思いの発送のもとに『小さいものから大きいものまで』飾り物や実用品などを造る喜びはまた楽しみです。
思い思いのものを作ろうと考えながら紙に書いて頭の回転を良くし、紙縒りを撚ることは、両手・両指を使うことから、手や指の運動に非常に効果的で、特に年配の方々の健康の維持になります。

これは、あなたが作品などを作るための参考資料として紹介させていただくものであり、ひとつの手助けとなれば幸いです。

井上やすし

目 次
紙縒(こより)伝統工芸へのお誘い
〜もうひとつあった紙縒り伝統文化
第一節 「こより」とは 
第二節 こよりの歴史 
第三節 こよりの継承 
第四節 こより工芸の材料 
第五節 和紙の切り方 
第六節 こよりの撚り方 
第七節 こよりの性質 
第八節 こより作品の構成 
第九節 基礎的な4原則 
第十節 こより工芸の実技 
第十一節 こより「犬」と戯れ 
第十二節 終わりに 

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